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学びの場はどうあるべきか

松下村塾や適塾といった「私塾」のあり方を見直すべき時期にあると思います。現代では「塾」というと、大学受験のための予備校の印象しかありませんが、幕末という激動の時代に多数の人材を輩出した「学びの場」は、はたしてどのような場所であったのか。

適塾で勉強した福澤諭吉は自伝のなかで「枕を使って寝たことがない」と書いています。これらの私塾には、そうした猛勉強が行われる土壌があったわけです。塾生同士がお互いに刺激し合って、切磋琢磨する学びの場。

規模は関係ないと思います。適塾でも1000人程度、松下村塾などは数十人程度の塾生しかいなかったようですが、その中から高杉晋作や久坂玄瑞といった幕末の志士たちが出てきました。特に現代にはインターネットがあります。

ですから、このメルマガを購読してくださっている人たちが集まれば、十分に適塾も松下村塾も作れてしまいますし、日本を変えることができる。

このメルマガそして掲示板はすでに有効な「学びの場」になり始めていますが、さらなる発展を目指すために、あるべき「学びの場」の姿について考えてみませんか。日本の教育全体に対するご意見でも結構ですし、このメルマガや掲示板をよりよく運営するためのアイデアを出していただいても結構です。例えば、適塾では「ポイントシステム」を採用していて、良い成績を取ると席次が上がっていったそうです。切磋琢磨の仕方にはいろいろな形がありえます。ぜひ考えてみてください。もし良いアイデアがあれば、さっそく採用してみたいと思います。

NO.30   motakeen 2011/07/02 05:41:04 合計 0pt.

初めて投稿します。(どきどき)

私はアメリカに住んで10年、最近とみに日本語力(日本人力?)が落ちてきている気がするので必死になって本やらインターネットでいろいろ読み漁っています。(笑) 


学び、についてですが、今の自分とは違う未来の自分、それがどれだけ遠くまで飛べるのか、それが学びの場の質ではないかな、と思っています。 遠くにいければいけるほど質が高い。自分が変わっていくこと、それが学びだと思っています。


大学に入る事が目的になっている、という指摘がいくつか見られました。

ひとつの問題点は、偏差値による単一的な価値基準ではないかな、と思っています。偏差値、いってみればいかに入るのが難しいか、というひとつの基準で大学を選択する。
この基準はとてもわかりやすいし、決して悪いものではないとは思っています。でも基準がひとつしかないのが問題ではないか。

ひとつの案としては、茂木さんも提案しているように、もうすこし多様性を考慮した入学基準を考えるということ。会社の入社選考でもやり始めているようですが、一芸選考とか?(でもおそらく私大では結構やってますよね、たぶん。)

また大学の評価ももう少し分散、複雑化してもよいのではないでしょうか。この分野では最高峰、とか、名物教授がいる、とか、会社の採用担当者が選ぶ学校、とか、教務課がすばらしい寮がすばらしい、学生の満足度が高いとか、多角的で信頼性のあるランキングがほかにもあればもうすこしばらけるかもしれない。(もしかしたらもうあるのかもしれませんが、あまりインパクトがない、残念ながら。)


なんていいつつ、自分が東大に受かったのに名物教授がいるから私大に行く、なんてかなり無理だよな、と考えてしまいます。(ちなみにアメリカでは、けっこう評価がいろいろなので、ハーバードをけってイェールにいく、またはあえてもっと小さな大学に行く、という人はあまり珍しくありません。例えばグーグルで”Harvard or”とタイプし始めるとさまざまな大学が並びます。まあ、だいたいがIvy Leagueですけど。。。)


みんなが行きたいところに行きたい。みんながほしいものがほしい。


これを打開するにはどうしたらいいのか、どこからはじめたらいいのか。本当にこの呪縛は根が深くて、難しい。

本来であれば、これこそ学びの目的でもあるべきではないかと思うのですが。
他人とは違う自分の発見。自分に響くものの探求。


いじめの問題にしても、いじめをなくそうということで、みんな仲良くすることを強要する。すると子供は先生に隠れてやるようになっていじめがさらに陰険になる、というような訴えを(Twitterかな?)読んだことがあります。

別にみんな無理に仲良くならなくてもいいじゃん。
それぞれ自分に合う人をさがせればいいよね?
一人で本読むのが好きなの、という子はそれもあり、というのびのびとした環境をつくれないものか。


おそらく大人がのびのびと生きていないので、子供ものびのびと生きられないのだと思ってます。でも本当にどこからはじめたらいいか。
胸が痛みます。