原発は是か非か
もちろん「原発は絶対安全だ」と言い続けた国や東京電力の問題は大きいと思います。ただ今回の事故に関して批判的な主張をしている側にも、その議論の仕方においては大いに反省点があるように感じるのです。
このように一見議論が盛り上がっているようで、本当に考えるべき大事なことが見過ごされていっているという状況は、津波の被害や放射能の被害とはまた違った方面から、日本という国の将来を危うくしていると思います。こうした状態があまり長い間続くと、議論の上ではなくて、気持ちの上で国民が分裂をしてしまいます。
僕としては何とかこの状況を打破したい。そこで、あえてみなさんにお聞きしたいのです。あなたは日本の原子力発電はどのようにすべきだとお考えですか。
原発は即時全廃させるべきなのか。それとも代替エネルギーとして自然エネルギーの開発を進めながら順次縮小させていくべきなのか。あるいは、より安全でより安価な原子力発を実現させることを目指して、積極的に原子力発電を発展させていくべきなのか。それともまったく別の選択肢があるのか。
真摯な議論をしたいと思います。あなたの考えをぜひお聞かせください。
原発について
私は原発を直ちににすべて止めるべきだと思います。ただし今までの石油に依存すると大部分の石油を中東に依存する日本は、政情不安な中東の石油に依存することのリスクを避けるために原子力発電へと移行したこと間違っていたとは思いません。ただしその間放射能性物質の危険性について十分考慮した場合自然エネルギーの技術革新を進めるべきであったのに政府として原子力促進に偏りすぎた政策を取って来ています。
理由の
1:原発事故が起きたら国民の生活は保障されないからです。地震や津波で壊された家や町は
再建できますが、放射能汚染された区域は財産・職業・地域社会・伝統など全てを失います。しかも何年経つと人間が住めるようになるか確実にはわかりません。また原発から何㌔以内が放射能汚染で住めないとハッキリ色分けできません。放射能漏れは気候条件に左右されて予測が不可能です。後であのときは放射能汚染レベルが高かったとわかってもその時にわからなければ被曝を防げません。現在政府は放射能汚染拡散予測のデータをspeediというシステムで把握しているにもかかわらず公開しません。
2:神戸大学石橋克彦教授によると 現在日本列島は大地震の活動期に入っているそうです。石橋教授は 2005年度衆議院予算委員会公聴会における公述人としてそのことについて発言をされています。石橋教授は 大地震活動期にはいったことについては地学的・物理学的に根拠があることで社会経済システムを根本的に変えなければいけない旨を提言しています。大地震は超高層ビル・マンション、長い大橋に大きな打撃を与えるのだそうです。ブラックスワンに対する備えが必要とアドバイスがあったのに政府は何もしなかったようです。できなかったと言い換えるべきかもしれません。
3:放射能廃棄物の処理方法が確立されていません。原子力発電所を稼働させると放射能廃棄物が発生します。廃棄物と言え高いレベルの放射能性物質です。現在の日本はその廃棄物をガラス固化体にして地下に貯蔵する予定です。出力100万kwの原子力発電所を1年間運転した場合約30本のガラス個化体に相当します。2003年までに国内に貯蔵されているガラス固化体は890本。(高レベル放射性廃棄物青森県六カ所村760本、茨城県東海村130本)
2020年頃までに原子力発電によって生じる使用済み燃料をガラス固化体に換算すると約4万本となります。4万本は原子力爆弾5万発に相当するプルトニウムを作ってしまいます。日本は原子力爆弾を持たないと言っても外国から見ると軍事的脅威です。 2030年に地下300メートルより深い地層に埋設処分開始予定、費用は約3兆円かかるそうです。埋設処分はまだ開始されたわけではありません。ガラス固化体にする前に使用済み燃料を冷却するために一時保管しなければいけませんがその場所が不足しています。原発によって発生するゴミの保管場所がないので原子力発電所をこのまま使用するのは不可能です。さらに使用済み燃料からガラス固化体に加工されるのは英仏に委託していますが、日本に帰ってくるガラス固化体は全てが日本で使用された使用済み燃料ではありません。フランス国内で使用されたものも混在します。日本に返って来たガラス固化体の表面がセシウム汚染していたのが確認されています。一般の人間にはガラス固化体に加工されると安全であるかのような説明がされていますが ガラス固化体も内蔵放射能量が高く危険性は存在します。
今日twitterを見ていたら 原発を止めたらGDP何位になるかなというようなつぶやきがあり
実際GDP1位アメリカ、2位中国、3位日本、4位ドイツ、5位フランス、6位イギリス、7位ブラジル、8位イタリア、9位カナダ、10位インド 11位ロシア、12位スペイン、13位オーストラリア、14位メキシコ、15位韓国、16位オランダ、17位トルコ、18位インドネシア、19位スイス、20位ポーランド、21位ベルギー、22位スウェーデン、23位サウジ、24位台湾、25位ノルウェー、26位オーストリア、27位アルゼンチン、28位、29位イラン、30位タイ、31位デンマーク、32位ギリシャ、ここでちょっと息切れが。
金融危機が叫ばれているギリシャも32位。日本の原発を止めたらGDPの順番20位ぐらいにおちてもそんなに不幸な国ばかりではないと思います。返って円安になれば、外国への輸出産業が楽になるのではないでしょうか。
10年位前に持続可能な発展というテーマである仲間と放射能廃棄物を月に廃棄するしないでデイベートを行ったことがあります。放射能廃棄物の地層処分場所として青森県六ヶ所村、モンゴルそして北海道などが名前に上がっています。私は北海道に住んでいるので青森にも北海道にも廃棄は強く反対です。以上の事から私は原発はなるべく早く止めて欲しいと願っています。東北地方に余っている風力発電の電気を早急に利用できるようにして欲しいと思います。
さらにチェルノブイリ事故の時の犠牲者が何人であったか公式の発表は不正確であると言われて正確な数はわかりませんが、その事故でおおくのこどもたちが親と隔離された上で被爆して亡くなったと言われています。そして福島原発の最初の犠牲者の遺体が放射能汚染がひどく回収できていないのではないかと思うのですが。チェルノブイリで鎮火に当たった多くの消防士などのお墓は未だに放射能汚染がひどく鉛で覆われているということです。このような悲劇を繰り返さないように原子力のエネルギーはもっと安全性が確認されるまで使用されるべきではないと主張したいです。