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原発は是か非か

3月の大震災をきっかけとした原発事故以来、今後の原発政策について国論は二分しています。活発な議論が起こるのは良いことですが、よく内容を見てみると、「誰誰は東京電力から金を貰っているからあんなことを言っているんだ」とか「政府や東京電力からの情報はまったく信用できない」といった陰謀史観のようなものも出てきている。また一方では「放射能の被害について合理的な判断ができずに、ただ怖がったり、反原発を唱えている奴はバカだ」といった相手を見下した言説も数多く見受けられます。なんだか国全体が「不信感」に覆われているような状態で、まともな議論ができているようには思えません。

もちろん「原発は絶対安全だ」と言い続けた国や東京電力の問題は大きいと思います。ただ今回の事故に関して批判的な主張をしている側にも、その議論の仕方においては大いに反省点があるように感じるのです。

このように一見議論が盛り上がっているようで、本当に考えるべき大事なことが見過ごされていっているという状況は、津波の被害や放射能の被害とはまた違った方面から、日本という国の将来を危うくしていると思います。こうした状態があまり長い間続くと、議論の上ではなくて、気持ちの上で国民が分裂をしてしまいます。

僕としては何とかこの状況を打破したい。そこで、あえてみなさんにお聞きしたいのです。あなたは日本の原子力発電はどのようにすべきだとお考えですか。

原発は即時全廃させるべきなのか。それとも代替エネルギーとして自然エネルギーの開発を進めながら順次縮小させていくべきなのか。あるいは、より安全でより安価な原子力発を実現させることを目指して、積極的に原子力発電を発展させていくべきなのか。それともまったく別の選択肢があるのか。

真摯な議論をしたいと思います。あなたの考えをぜひお聞かせください。

NO.10   masami 2011/08/11 13:24:52 合計 0pt.

原発をどうするか?

私は、代替エネルギーとして自然エネルギーの開発を進めながら順次縮小させていく、にしたいと思います。加えて、蓄電技術の向上や電力供給方法の多様化も大切だと感じます。

この考えを裏付ける、確実なデータは持っていないです。

ただ、特に地震が頻発する日本での原発は、あまりにもリスクが大きすぎるかな、と感じます。

原子力発電政策を推進してきた最も大きな理由は何だったのでしょうか?
その理由が、他のエネルギー政策や、自然エネルギーの開発に変換しても達成可能ならば、そうしてほしいと思います。

自民党の河野太郎氏が、今の原発は60年くらいのうちにすべて老朽化して、廃炉にせざるを得ない。新しい原子炉を作らなければ、そのとき自然に脱原発せざるを得ない、と言っていました。
それは本当でしょうか?
原子炉にも寿命があるのならば、本当のように思えます。

今の私たちの選択肢は、
1.直ちに原発をすべて止める
2.大きな影響を与えないよう節電しつつ、稼働中の原発を順次止めていき、代替エネルギーへと転換していく。
3.新炉を作らず、今の原発が廃炉になるころまでに、新しいエネルギー供給方法を構築する。
4.安全に十分配慮し、原子力発電政策を推進し、新炉を新たに作り続ける。

でしょうか。
他にありますか?

私が選ぶのは、2か3です。あと60年くらいならば、今、政策で後押ししなければ、3は、達成できないでしょうから、政策的には2の場合とほぼ同じ状況かもしれません。

最終的には
新しい原子炉を作るか作らないかの選択となるのでしょうか?

さて、今後、新しい原子炉の建設を受け入れる自治体はあるでしょうか?
新たに、原子力産業に従事したいと願う人がどれだけいるでしょうか?

それはとても難しい、と感じるのは私だけでしょうか?
こんな風に考えると、意外にもう選択肢は残っていないのかな、と思えてきます。