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原発は是か非か

3月の大震災をきっかけとした原発事故以来、今後の原発政策について国論は二分しています。活発な議論が起こるのは良いことですが、よく内容を見てみると、「誰誰は東京電力から金を貰っているからあんなことを言っているんだ」とか「政府や東京電力からの情報はまったく信用できない」といった陰謀史観のようなものも出てきている。また一方では「放射能の被害について合理的な判断ができずに、ただ怖がったり、反原発を唱えている奴はバカだ」といった相手を見下した言説も数多く見受けられます。なんだか国全体が「不信感」に覆われているような状態で、まともな議論ができているようには思えません。

もちろん「原発は絶対安全だ」と言い続けた国や東京電力の問題は大きいと思います。ただ今回の事故に関して批判的な主張をしている側にも、その議論の仕方においては大いに反省点があるように感じるのです。

このように一見議論が盛り上がっているようで、本当に考えるべき大事なことが見過ごされていっているという状況は、津波の被害や放射能の被害とはまた違った方面から、日本という国の将来を危うくしていると思います。こうした状態があまり長い間続くと、議論の上ではなくて、気持ちの上で国民が分裂をしてしまいます。

僕としては何とかこの状況を打破したい。そこで、あえてみなさんにお聞きしたいのです。あなたは日本の原子力発電はどのようにすべきだとお考えですか。

原発は即時全廃させるべきなのか。それとも代替エネルギーとして自然エネルギーの開発を進めながら順次縮小させていくべきなのか。あるいは、より安全でより安価な原子力発を実現させることを目指して、積極的に原子力発電を発展させていくべきなのか。それともまったく別の選択肢があるのか。

真摯な議論をしたいと思います。あなたの考えをぜひお聞かせください。

NO.12   masami 2011/08/12 16:30:37 合計 0pt.

 NO.11 orcamie さん, ありがとうございます。
私も見てみました。東京電力が回答していました。
きちんと調べれば、いろいろなことがわかるのですね。

ただ、原発推進派と、脱原発派のデータは違うことが多いので、その値の半分くらいを目安にするといい、などと言っている人がいました。
いろいろなところで出回っているデータの信頼性がその程度のものなら、ちょっと乱暴かもしれないけれど、細かいデータをいろいろあげて比較することよりも、何を一番大切にするか、というような信条的なもので決めてもいいのかな、と思います。

突然ですが、子どもを育てるなかで教えてもらって、私が一番助かった教えは、「生き死に以外のことで、ごちゃごちゃ言わない」でした。
命にかかわることでなければ、いろいろ考えたり悩んだりしすぎてしまうより、時が解決してくれるのを待つ。
けれども、命にかかわることだと思ったら、とにかく最後まであきらめずに考えに考え、悩みに悩み、必死で子どもを守れるように頑張る、ということです。

原発の問題は、いったん制御できなくなると、今現在の私たちには対処することのできない命に関わる問題になると思います。

その点だけで、経済性や、CO2排出量の優位性などを差し置いても、脱原発を進めていいくらいの理由になる。

随分と乱暴な結論の出し方とは思いますが、私はそう感じます。