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原発は是か非か

3月の大震災をきっかけとした原発事故以来、今後の原発政策について国論は二分しています。活発な議論が起こるのは良いことですが、よく内容を見てみると、「誰誰は東京電力から金を貰っているからあんなことを言っているんだ」とか「政府や東京電力からの情報はまったく信用できない」といった陰謀史観のようなものも出てきている。また一方では「放射能の被害について合理的な判断ができずに、ただ怖がったり、反原発を唱えている奴はバカだ」といった相手を見下した言説も数多く見受けられます。なんだか国全体が「不信感」に覆われているような状態で、まともな議論ができているようには思えません。

もちろん「原発は絶対安全だ」と言い続けた国や東京電力の問題は大きいと思います。ただ今回の事故に関して批判的な主張をしている側にも、その議論の仕方においては大いに反省点があるように感じるのです。

このように一見議論が盛り上がっているようで、本当に考えるべき大事なことが見過ごされていっているという状況は、津波の被害や放射能の被害とはまた違った方面から、日本という国の将来を危うくしていると思います。こうした状態があまり長い間続くと、議論の上ではなくて、気持ちの上で国民が分裂をしてしまいます。

僕としては何とかこの状況を打破したい。そこで、あえてみなさんにお聞きしたいのです。あなたは日本の原子力発電はどのようにすべきだとお考えですか。

原発は即時全廃させるべきなのか。それとも代替エネルギーとして自然エネルギーの開発を進めながら順次縮小させていくべきなのか。あるいは、より安全でより安価な原子力発を実現させることを目指して、積極的に原子力発電を発展させていくべきなのか。それともまったく別の選択肢があるのか。

真摯な議論をしたいと思います。あなたの考えをぜひお聞かせください。

NO.15   gotoichi 2011/08/13 15:40:02 合計 0pt.

僕は脱原発を支持しています。

自然エネルギーへの転換を具体的に模索していくこと
で脱原発を実現できると考えます。

データの必要性は客観性を確保するために必要なの
ですが、原発擁護と原発批判の引用されるデータが
あまりに乖離していると感じています。

信じられるものがない状態だと思っていまして、
いろんな思惑も絡んで話がややこしくなっているように
感じています。

今回の掲示板の議論は感情的なものが少なく、とても
勉強になるものが多いと感じました。

ツイッターなどでも情報を収集しますが、極端すぎる
意見は参考にならない場合が多いと感じるからです。
何名かの方のご意見と同じだと考えています。

僕は脱原発を支持しているのですが、日本はフクシマ
の経験を経て、一時的に産業の空洞化に苦しむとして
も、自然エネルギーあるいは先進的ながん治療などで
世界トップレベルの技術を育成していくべきだと考え
ています。

大局的に考えれば、産業の空洞化は現状維持をしていけ
ば避けられません。
仮に空洞化しないとしても少子高齢化で移民を受け入れ
るなどの選択に迫られると考えています。

いずれにしても、単純労働をする仕事はコンピューター
あるいは賃金の安い労働者に勝つことが難しくなる
だろうと予想されます。

これは電力供給が安定していても結論が変わらない
問題であると思います。

もちろん、移行期間をどうするかを軽視していいこと
にはならないのですが、思い切った決断を政治がする
ことは考えにくいのですが、自然エネルギーなどの
新技術は政府が育成していく方向でないとモノになら
ないと考えています。

脱原発に大きく舵をきることで新たな技術革新の
チャンスを見出すことを期待しています。

イノベーションのジレンマではないですが、
原発のイノベーションで改良・改善を繰り返しても
未来はないと考えます。

新技術を政府の買取で育成していく。
これは大きなコストになりますが、投資と考えれば
いいのではないかと思います。

ジリ貧になるまえに大きな舵を切る場面にきている
と思っています。