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あなたにとっての「古典」とは何ですか?

先日、『隅田川』という能を観て林望さんとお話しする機会がありました。この『隅田川』は室町時代に作られた作品ですが、いまだに多くの人を惹きつけています。また林望さんは『源氏物語』の現代語訳もしているのですが、その『源氏物語』は千年以上読み継がれている。

最近、僕は「日本は変わらなくちゃ」「英語を使ってグローバリズムに適応しないと!」といったことをずっと言い続けてきました。それで「変わらなくちゃ」というメッセージが強くなり過ぎてしまい、「変わるものだけが生き延びる」という一種の強迫観念として受け取ってしまった人もいたかと思います。

この辺りで、ちょっと一度立ち止まって、時間が経っても変わらない古典的なものとは何なのか、考えて直してみるのも必要なことのように感じました。激動の時代だからこそ、「変らなくちゃ」だけではなくて、「変らないもの」の価値も見直したい。

あなたにとっての「古典」とは何ですか? あなたにとって時間が経っても変わらない価値とは何でしょうか? 本でもいいですし、映画でもいいですし、大切な友人でもいい。みなさん、自分の「古典」を持ち寄って語り合ってみましょう!

NO.4   terurun 2011/08/18 10:30:06 合計 0pt.

音楽で言えば、バロック音楽が私にとっての「古典」。

文章で言えば、夏目漱石や太宰治等は、「古典」。

でも、それは、感じるだけで、実感にはならない。

だから、時間がかかると分かっていても、疲れると分かっていても。。。

車を使わず、徒歩、電車を優先する。

便利な生活は、「古典」を実感出来ない。

たまに、自然ばかりの場所に行って、一日を過ごす。

車の音も、テレビの音もしないところで、ただ、風の音や星の多い夜空を

見て、過ごす。雨の音や鳥の声を聞いて過ごす。

木々に囲まれ、すっと透き通る空気を感じ、朝は、強烈な日差しの中、目を覚ます。

「古典」と思う。



恋愛するなら、携帯でメールをするのだって、やめた方がいいと思う。

感情をむやみに、メールに書き記すのは、かえって、盛り上がらない(笑)。

進歩しているようで、退化している。

携帯の無い頃の恋愛の方が、はるかに豊かで濃密だ(笑)。

便利なことに頼っていると何にもおもしろくなくなってしまう。

私は、「古典」を感じるたびに、今は、「便利」なことに甘えすぎて、

本当につまらないことが多いと感じる自分に悲しくなる。。。

恋愛するなら、ぜひ、携帯電話を捨てるべきと思う(笑)。

不便であることが、むしろ、喜びになってしまうのは、やはり、若くないのか(笑)。。。

「古典」は、私にとって、「変わらないもの、こと」を知ることのバイブルだけれども、

すさまじく早く流れて行く時代の中で、自分の考えていることが間違っていないか?

これでいいのだろうか?と考える時に、参考にするのが、「古典」と思う。

昔も今もきっと素晴らしいことや感動することは、何も変わっていないのだと思うから。

「古典」は、絶対に残さなくてはいけない。それは、生きていく上で、面白いと思える

ものを、出来るだけ、失わないために。です。