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「結婚」について考えてみよう!

一昔前までは、ある年齢になると結婚をするというのが「当たり前」と考えられていました。異性との出会いがあまり多くない環境で生活していたとしても、「お見合い」といった形で周囲の人が相手の人を紹介してくれるような、いわゆるセーフティネットもあったわけです。

でも今はそういったものはほとんどなくなってしまいました。また、ライフスタイルも非常に多様化していて、結婚をして子供を作るということが唯一の「幸せの方程式」ではなくなりました。ヨーロッパではすでに結婚をしない形での男女の結び付き、あるいは同性同士での結び付きも当たり前になってきています。

一方で、「婚活」という言葉にも代表されるように、日本人はいまだに結婚にこだわる側面も残っている。それなのに、男性にしても、女性にしても、適当な相手がいない、どうしたら出会えるか分からない。そんな悩みをよく聞きます。もしかしたら、こうした結婚に対する保守的な考え方が、日本人を不自由にさせているのかもしれません。

みなさんはこれからの結婚のあり方、あるいは結婚という形にこだわらない男女の結び付きのあり方について、どのようにお考えですか? 教えてください。

NO.8   masami 2011/09/16 06:55:37 合計 0pt.

ご結婚された遠藤さん、そしてご結婚を決められたNO.7 viajeroさん、おめでとうございます。

結婚への思いは、それぞれの年齢や体験によって違うのが当たり前で、その時その時の感慨を大切にしてほしいと感じるので、今まで投稿を躊躇っていました。(このように思う私は、茂木さんとほぼ同じ位の年齢です)

もし、結婚、特に日本の結婚という制度について何かを言うとしたら、普通の結婚、というイメージに縛られてしまうのはもったいないかな、ということだと思います。

10組の結婚があれば、10組の人間模様がある、普通の結婚はない、そのように思います。
結婚もまた、人間関係の一つなのだから、当たり前のことなのに、なぜか、結婚、そして家族、親子といった言葉には、普通、というイメージが他の人間関係よりもしっかりと絡みついていて、そのことによって心に傷を負う人もいるのではないでしょうか。
結婚という制度を、自分の人生をより良きものにするために自分なりに活用してもいいと思います。そこに二人の、またその二人を囲む人間がかかわってくることから起こる問題は多々あると思いますが…。

殆どの人は、生きている間ずっとつながっている、私、という感覚を持ってると思います、その私は、子ども、青年、成人、老人に、なる、のではなく、そのようにひとくくりにされるような時代を体験すると捉えるように、結婚、家族という体験をしていると捉えると、それらの体験と、私、という存在を分けて考える、普通、とひとくくりにするのとは違った視点が生まれるような気がします。

一方で、結婚は単なる制度、と片付けてしまえるほど簡単なものでもないかな、とも感じます。
事実婚から結婚という状態になった女優さんが、周りの友人との関係に、変な距離感がなくなった、と話されていました。自由に見える芸能界でもそうなのですから、結婚しているかしていないかは、当事者にも、まわりの人の心にもとても大きな影響を及ぼすのでしょうか。結婚してこそ一人前、といった見方がまだ根強くあるのだろうか、と感じさせられましたし、結婚して家族になることが前提の制度の中で、結婚している人は、気づかないうちに、社会的に、また他者との関係において、とても有利な立場を享受しているのかな、と思いました。

フランスでは、現実に社会で起こっている現象を制度の中に取り入れるため、結婚という制度を変えたわけではなく、シングルマザーに、既婚者と同じような権利を与えました。このことによって、フランス社会における結婚や、女性の在り方そのものが変化してきているように感じます。

日本で今、大勢を占めるであろう、結婚に対する見方も変わっていくものだと思います。

ただ、日本は、一度制度を作ると、お互いにそこから外れる人を監視するような空気が生まれやすく、制度を柔軟に変えることが難しい国のように感じますから、そう簡単には変わらないかもしれませんね。

このような所にも、最初の頃のテーマ、個の確立、が関係しているのかもしれないな、と感じます。