「結婚」について考えてみよう!
でも今はそういったものはほとんどなくなってしまいました。また、ライフスタイルも非常に多様化していて、結婚をして子供を作るということが唯一の「幸せの方程式」ではなくなりました。ヨーロッパではすでに結婚をしない形での男女の結び付き、あるいは同性同士での結び付きも当たり前になってきています。
一方で、「婚活」という言葉にも代表されるように、日本人はいまだに結婚にこだわる側面も残っている。それなのに、男性にしても、女性にしても、適当な相手がいない、どうしたら出会えるか分からない。そんな悩みをよく聞きます。もしかしたら、こうした結婚に対する保守的な考え方が、日本人を不自由にさせているのかもしれません。
みなさんはこれからの結婚のあり方、あるいは結婚という形にこだわらない男女の結び付きのあり方について、どのようにお考えですか? 教えてください。
遠藤さん viajero さん ご結婚おめでとうございます。
前のお題の「古典」で私は「赤毛のアン」と書こうかなと思いながら書きませんでした。茂木さんの「赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法」に私の漠然と感じていたことが字になっていたので「赤毛のアン」を持ち出せなくなってしまっていました。ですが私の「結婚観」を語るのなら赤毛のアン抜きにしては考えられない。それくらい「赤毛のアン」は私の中で生きている。彼女は私にとって親友のような存在です。「赤毛のアン」は変わった女の子として物語は始まるのですが 結局は良妻賢母となってしまう。良妻賢母が悪い訳ではないのですが、そこを目指したくない私がいました。自分自身を生きるのに良妻賢母を優先したくない。つまり私はアンにはなれないのだという事を悟りました。それでも「赤毛のアン」は私の大事な本というのは変わりませんでしたが。
大学に行って専門が仏文学なので、かねてから興味のあったボーヴォワールの「第二の性」にようやくたどり着き、ボーヴォワールとサルトルの関係は素敵だけれど私には真似できなくらいボーヴォワールは強い女性でした。私が人生の中で目指していたのは女性だから男性だからということよりも自分の人生を生きるということでその中で子育てもしたいし結婚もしてみたいと考えていました。20代の頃は私は結婚はしたくないけれど、子どもは欲しいと漠然と考えていました。実際の私は既に結婚して3児の母でありその後離婚してシングルマザーで生きています。
なんで失敗しちゃったのかなっていうことは今では はっきりよくわかる。結婚と愛情は切り離せないものですが、毎日暮らして行くのに愛情とのバランスというものは絶妙のものじゃないと長続きしないんだなってしみじみ思います。それからお互いに暮らして来た環境というのは本当に大きい。出会った頃はそれぞれの立場の違いは ひとつひとつ話し合えば解決できると双方堅く信じていたのですが、それぞれの常識のラインが少しズレていると話し合っても解決しないということもわかりました。どんなカップルでもそういうことはあると思いますが 解決しないことをどう毎日の暮らしで折り合いをつけていくかちょっと視点を変えていたら折り合いつがいたかもしれないとも思えます。が、どうしても変えられない視点というのがあるんだということもわかりました。
3人の子どもたちは私と暮らしました。今それぞれかなり大きくなりました。ときどきは父親のところに会いにいったりしています。私が彼らに願うのは私母親ともいい関係でいて欲しいのと同じ位父親ともいい関係を築きながら大人になって欲しいということです。その為に私は彼らの父親への私自身の感情的な憎悪というものを消そうと格闘してきました。それはそう簡単なことではなかったです。ただ何か困難に直面するといつもその憎悪が怒りになってこんなことでくじけてはいけないと自分を鼓舞するのに役立ってくれた。そういう意味では愛情を介した関係はなくなってしまったものの父親の存在の意義はあったんだなと実感しています。
ここで No8のmasamiさん の<ただ、日本は、一度制度を作ると、お互いにそこから外れる人を監視するような空気が生まれやすく、制度を柔軟に変えることが難しい国のように感じますから、そう簡単には変わらないかもしれませんね。
masamiさんの 「制度から外れると監視するような空気」というのまさにぴったりな言葉です。
日本の柔軟性を欠いた面というのは国民性なのでしょうか。シングルマザーにとってそのことを公にするかしないかは大きな問題です。オープンにした場合の不利益としない場合の不利益はどっちが大きいのかなと私はよく考えます。オープンにした場合それを知った周囲のおかあさんが気を使って夫の話題をださないという気遣いが返って距離感を作ってしまい友人が作れないこと。オープンにしないシングルマザー達を見るとそれはそれでそのことを隠すために周囲から孤立することが前提になってしまいます。シングルマザー同士で家族のようになり互いの不都合をカバーし合っていたり新しい家族のカタチかなとうらやましくも思いました。
No.9のyamadaswitchさんの<もしも夫が浮気したら、浮気相手と決闘をして
闘っているうちに友情が芽生えるぐらいに。
(そして相手をサブメンバーに受け入れるぐらいに…)
何事にも、真心を持って取り組んでいきたいと思っています。
こんな多様性を受け入れるたくましさ私も是非身につけたいと思います。
北海道は都道府県別に見ると青森、高知に次いで相対離婚率3位です。(相対離婚率=離婚率÷婚姻率 これは厚生労働省人口動態統計2005年の資料をもとにした結果と思われます。)
自然と私の周囲にはシングルマザーがたくさんいます。シングルマザーである点を私は比較的オープンにしていましたがどちらかというとしない方のおかあさんが私の年代では多かった。でも最近では気軽にオープンにする人が増えてきました。 例えばお子さんを抱えて資格を取る勉強をされている人がいます。彼女たちは強いです。シングルだとは知らずに勉強頑張りますね。と言ったところ「夫がいたら勉強はできない」と言われて日本の国の結婚という制度の中で未だに強く男女の役割分担が決まっていてその枠にはまったままの人が多いんだなと感じました。
社会・政治・経済というあらゆる仕組みの中で日本の結婚という制度は奴隷制度みたいな観がある。本当の奴隷制度よりは緩くても、例えば会社が属する経済という枠組みの中で都合の良い存在としての家庭は型にはめられている。そこに生きる人間も決められた家庭という型紙のなかに
はめ込まれている。はめ込まれている側がそこから外れると人生が立ち行かないというような強迫観念があるんじゃないかなともときどき感じます。それはそこである種の思考停止のようなものだと思うのですが。
若い時にフランスで2ヶ月ホームステイしたことがあります。現在の私は茂木さんに近い年齢です。私の年齢をどのへんで明らかにしようかなと色々考えあぐねていましたがここらで言ってしまいます。年齢を言ってしまうと自分にブレーキを掛けてしまうかもしれないという危惧がありました。すでに言ってしまっているので今更ブレーキはかからないであろうと言ってしまうことにします。さて2ヶ月間フランスに滞在していろいろなカップルに会いましたが本当に自由だということ。シングルマザーであることがある種の尊敬の念を持っていわれていたような気がします。No8のmasamiさんがフランスのシングルマザーの権利が保障されているということが大きいのでしょうね。日本のシングルマザーはまだまだ仕事を得るということでたいへんな苦労があり生活が安定しないという問題があります。私の出会ったフランス人のカップルは奥さんが看護婦さんで夫は主夫で2歳の娘さんの世話を彼が担当していました。最近の日本では主夫ということをやってらっしゃる方も出てきてうれしいです。テレビドラマでも主夫がとりあげられるようになってます。主夫になったときの障害の一つには保育園や幼稚園でのおかあさん達と良好な関係や距離感を築けるかどうかということがあります。主婦たちが主夫と良好な関係を築けるかということはその子がそこで幸せな幼時期を過ごせるかということでもあります。幼稚園に迎えにくる人が母親だけでなく父親がいてもいいじゃない。という多様性があっちでもこっちでも普通にあると自然と子どもも個性豊かな子どもが多くなるであろうと思いたい。
私自身もシングルマザーで職場にもう一人シングルマザーがいますがお子さんのことで急に休むということがときどきあります。そんな時にカバーしてくれる相方がいないとほんとうに辛いです。仕事に穴をあけるわけにはいかないですから。祖父母のサポートがあるといいのですがそれも無い場合、わたしもそうでしたが風邪で熱を出して保育園や学校を休んでも家で一人で寝ているという事を子どもが体験しなければいけない。その当時の私は子どもに対しては本当にごめんという気持ちと こういうことがあまり続くと父親から保護者として不適切ということで子どもの親権を奪われるかもしれないという強迫観念との闘いもありました。周囲を見回しても子どもにしわ寄せが行くか仕事を失うかのどちらかが多いです。そこは子どもを預かる先と職場にも仕事を果たすという機能の他に社会で子どもを育てるということに対して使命感を持って欲しいですね。日本の少子高齢化の問題は 他のどの国よりも急激に起きてしまったということにあります。イギリスを始めとするヨーロッパの国々が少子高齢化社会を経験はしているもののそれが日本よりもゆっくり100年位かけて起きて来たことで様々な対応が可能だったのに対して日本では急激すぎて後手に回っているのが現実です。
結婚というお題ですが私の投稿は少し本題からずれてしまったかもしれません。私の失敗例が何かの参考になればいいなと思います。長い投稿となりましたが最後までお読みいただきありがとうございます。もう少し短くまとめたかったのですができませんでした。最近結婚された方やこれから結婚する方には心よりお祝いを申し上げます。色々な結婚のカタチがありそれぞれがみんな幸せになれる日本であって欲しいと思います。