日本メーカー復活のためには何が必要だと思いますか
しかし、そうは言っても、これらの日本メーカーは、たくさんの雇用を生んでいます。また、日本の貿易黒字を支える実質の稼ぎ頭でもあります。このままメーカーの業績が下がっていけば、日本は債権国から債務国に転落し、国債の暴落にもつながることもあるかもしれません。
みなさん、日本のメーカーが復活するためには何が必要だと思いますか。ご意見お待ちしています。
電子部品メーカーのエンジニアです。
サプライヤーとして家電メーカーの内部事情は分かるのですが、
ある種、お役所化しています。
コスト・製品サイクル・PL意識・環境関連、
社内規格がガチガチに決まっており、水準もコンペチと横並び。
設計審査も3段階ほどあり、設計担当者の裁量権が狭い。
過去には、日本品質神話をもたらしていましたが、
反面、製品個性を削いでいきました。
一方、オモチャメーカーは元気がいいです。
企画もユニークで、何より現場に裁量権があります。
かといって、コストetcがいい加減なわけでもありません。
家電メーカーとオモチャメーカーを比較した時、
簡単に言えば、組織の規模が違います。
ここ数年はビジネスユニット単位の組織に変えてはいますが、まだデカイ。
選択と集中も不十分です。
この点、政府の雇用規制が足枷となっています。
人材の流動化が起こらないのです。
ハードだけでは付加価値を生み出せないという点も重要です。
プラットフォームビジネスを展開しなければ、
コンシューマーに感動を与えにくくなっています。
例えば、私は血糖値計の開発に携わっていますが、
ハードが良くても売れません。
病院で管理しやすいようなプラットフォームを構築し、
患者へ展開していかなければならないのです。
iPadやkindleのような感動を与えるには、
製造業から1歩飛び出て、垂直統合型を目指さなければいけませんが、
SONY以外は、ほぼゼロベースで取り組む必要があります。
もう一般コンシューマー向けの国際市場はチャンスがないのかも知れません。
但し、ニッチ分野は別です。
SONYが医療分野に注力するとの意向は好感します。
各メーカーが自社の強みを生かしたニッチ分野でプラットフォーム作りに専念するのが、
今後の方向性だと思います。
だって、先進国がいつまでもTV作ってても、
世界に貢献できないと思いません?茂木さん!