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「今」のことを考えて行動すべきか、「未来」のことを考えて行動すべきか

社会保障の議論などでよく、「未来に負債を残さないために」「未来のことを考えて」などという声が聞かれます。確かに次世代の富を前借りする形で、今を生きる自分たちだけ楽な生活をするのは問題があると思います。しかし人間は本当に「未来」のことなど考えることができるのでしょうか。

次世代のことを考えて社会設計をしたとしても、次次世代にとってそれが正しいかどうかは分かりません。200年後、300年後にとって「何がベスト」なのかを考えるのは非常に難しい。そうであるならば、「今、ここ」が幸福になるように生きることの積み重ねをしていくしかない、という考え方もあり得ると思います。

私たちは、どの時点のことを考えて社会を設計し、個人的な行動をすべきなのでしょうか。

みなさんのご意見をお聞かせください。

NO.5   makin8s 2012/03/11 22:08:59 合計 0pt.

殆どのことは今を考えて行動すべきだし、たとえ10年後のことでも予測は不可能なことが多いです。それでも、次世代を考えて行動すべき分野と、未来まで考えて行動すべき分野があります。

社会保障は、その存在意義からして永続的でないと意味がありませんので、現役世代が恩恵を受けられない今の制度は変えなければいけませんが、せいぜい次次世代くらいまで永続可能かの吟味で十分ではないでしょうか。

当たり前ですが、教育は次世代を考えて行動すべきです。今の社会で求められていることではなく、将来を出来る限り見定めるのが理想でしょう。その子が大人になったときに生き抜くチカラを与えるための教育です。

未来を考えなければいけないのは、人口増加と環境破壊と資源枯渇の問題です。なぜなら、ある程度予測できる危機だからです。予測はできるが避けて通れない、真摯に向き合わなければなりません。我々は石油製品をバンバン使い捨てていますから、自分が死んだ後のことまで考えて行動することは無理だということを証明しているようなものです。それでも、少しづつエコ意識は広まっており、エコをケチだと言う人は減っていますので、希望はあると思います。

意外に、科学技術は『今』に含まれると思っています。どんな技術でも積み重ねですし、多くの科学者は自分が新技術を発見したいのであって、次世代に繋げたいという人は少ないのではないでしょうか。クオリアや地震予知のような難しいテーマは次世代に引き継ぐという覚悟も必要かも知れませんけどね!