国歌斉唱を教員に強制することについて、どのようにお考えですか?
みなさんの意見を聞かせてください。
新学期から高校3年になる者です。若輩の考えですが、
まず国公立の学校においては国歌斉唱は強制するべき、私立の学校においてはあくまで奨励という形にして各学校の裁量で決めさせるべき、というのが僕の現時点での結論です。
国公立については要するに、国公立の学校は「愛国心」を育てるための「道徳教育」を実施するべきだから、その一環として国歌斉唱が必要だ、ということです。
国公立の学校は本来、「政府」が「国民」に最低限の教育を与える場として機能する、という存在意義を持っています。その目的は、個々人の幸福の増加(福祉)と国益の増加です。そして、国民や日本在住民に愛国心があることによって生まれる団結感が、国内の人々の生産性を高め、結果として国益が増すであろうことをかんがみると、愛国心を育てる「道徳教育」の一環としての国歌斉唱は、国公立の学校の本来の存在意義に適っています。また、「自分の所属する国がある」という感覚そのものが人の心を安定させるということも、十分ありそうな話なので、この「全員で自分の国の歌を歌っている」という事実そのものが人によっては幸福の一部になるかもしれません。
ともかく、国歌斉唱そのものが国公立の学校の教育の重要な一部であるから、そこで教育を実施する教師は、「国歌斉唱を含んだ道徳教育」を含めて実施することを期待されて雇われているわけで、国歌斉唱に参加しない教師は、契約内容にある「教育の実施」を実行していないから、その学校に雇われ続けることを求める権利はない(クビにされても文句言えない)と思います。だから、国公立の学校の教員は、国歌斉唱を強制されて然るべきです。
私立の学校については要するに、それは私立なんだから国が強制したらマズいよね、ということを僕は言います。私立の学校の意義は、「国で行われている教育以外の教育を施す」あるいは「国で行われている教育を自分も個人的に行う」というところにあります。ということは、これらの学校に国が自国流の教育を実施すれば、思想が国によって弾圧されうるという危険が生まれます。それは避けるべきです(余談ですが、この議論の問題点として、例えば国を壊す目的で生徒を洗脳している学校があったとしたら、国はその学校に、自国の防衛として圧力を加えることができるべきです。自国の領土内で行われている国家転覆作戦ですから。ということは場合によっては、国が管理していない学校にも、国の影響を与えることが必要になります(教育実施要領がその方法の一つかもしれません。あとは、教育関係省庁から監査員みたいな人が来ていた記憶もあります)。その境目の判断は難しいですが、それはここでの話から逸れてしまうと思うので置いておきます)。ということで、私立の学校では、国は、国歌斉唱を強制するべきではありません。ただ、国歌斉唱をやってくれるならやってくれたほうがいい(そのほうが国益が増しそう)ので、「奨励」ぐらいはするべきです(この「奨励」が、半強制的な圧力になってしまうのではないかという議論もありますが)。