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専門家の知見と素人の集合知は、どちらを重視すべきでしょうか?

もう数年前になりますが、Wikipediaのほうが、encyclopedia Britanicaよりも自然科学の分野については、より正確だったという研究が科学雑誌『Nature』に掲載されました。Googleのエリック・シュミットも「一人の天才の意見よりも、30人の凡人の意見を集めたほうが良い判断ができる」と言っていたことがあります。

原発の問題も、原発の専門家が行う判断に任せるよりも、多くの人が経験や直感から考える懸念などをもとに判断したほうが、より質の高い意思決定につながるという意見もある。

政府の政策決定も、これまでは専門家を集めた有識者委員会を作り、そこでの議論を意思決定の参考にしていました。でも、もっと直接的に国民の声を吸い上げたほうが質の高い政策が作れるのではないかという声もあります。

反対に、専門家でなければ分からないこともあるので、やはり彼らの意見を重視すべきだという意見もあります。

国民一人一人からの意見を吸い上げることが技術的に可能になっている時代において、専門家の知見と素人の集合知のどちらを重視すべきでしょうか。みなさんのご意見をお聞かせください。

NO.7   masami 2012/05/18 20:21:51 合計 0pt.

専門家の知見と、素人の集合知と、どちらを重視するかは、どのような問題についてかによって違うと思います。

それでも、さまざまな意見を吸い上げることが可能になっていることから生じたのならば、教育など、ある一定のレベルの知識があれば、素人でも、十分に論議対応可能な問題、という前提で考えてみました。

そういう問題については、chigusaotsukiさんの
「平等であるからこそ、ひとりひとりが尊重されて、ひとりひとりを大切にしながら、一緒に考えていくことができると思うのです。」

のように、一人一人が真剣に考えて、議論できる場があって欲しいな、と思います。

以前、直感で解く問題を個人で解いた後、さらにグループで討論する、というワークショップをしました。その結果、社会的に、責任ある仕事をこなして来た熟年者が集まったグループよりも、子供から高齢者までいる、年齢がバラバラなグループのほうが、グループで討論して、より良い結果を導けた、という体験をしたことがあります。

多分、素人でも討論できるような社会的な問題の場合、社会を構成する人たちをすべて代表するような、さまざまな体験持った人たちの集まり、集合知の方が、社会学を研究した専門家だけの知識よりも、より現実に適応的な結論が導けるように思います。