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あなたが意見を変えるのはどのような時ですか?

僕は現在、エネルギー安全保障の観点から原発容認派です。けれども原発反対にならないとも限りません。確かに事故の危険性や人々に与える不安を考慮すると、「本当に原発容認でいいのか」と判断は随時揺れ動いています。逆に、「原発は絶対にダメだ」と言っている人が、燃料需給が本当に切迫して、にっちもさっちもいかなくなってきたら、「多少のリスクはあっても利用できるものは利用すべきだ」と考えを変えるかもしれない。でもそれでいいと思うんです。絶対に意見が変わらないという人ばかりだったら、それはむしろとても危険なことのような気がします。

そこで今回みなさんに聞いてみたいのは、「どのような時に、どのようなことをきっかけとして、自分の意見を変えますか?」ということです。原発問題や消費税問題など、具体的な議論について述べていただいても結構です。

ご意見お待ちしています。

NO.2   yuetnus 2012/05/22 16:32:56 合計 0pt.

震災直後の「原発が危険な状態」というニュースを見た時、「何とか処置するんだろう」という常識的な判断を、「あぁ、やっちまいそうだな」という予感が上回りました。このところ、さまざま「劣化」が進んでいるからです。

それまでは、原発に反対するのは原爆と区別できないヒステリックな人たちだけと思っていました。火力は汚い発電方法と思っていましたし、原発は安全管理がなされていると思っていました。ところが、その後に暴かれたダラシのない実態。

事故や廃棄物ばかりでなく、コスト効率や人間の劣化も考えると、火力がクリーンに思えてきました。電力不足と言うなら、これ以上逡巡していないで、新たに火力なり太陽光なりで発電所を作れば良いのです。

クリティカルな施設には自家発電設備があるはずです。無駄な電力消費もあると思います。電力消費の多い旧式機器を入れ替えるチャンスですし、そのためならバラマキも無駄ではないと思います。

なので、意見を変える時は、「新たな事実や解釈、状態の変化を知った時」です。

意見を変えずに譲歩する場合は条件次第ですが、原発の件に関しては回避する手段もある上に、安全管理への不審、情報のゴマカシ、莫大な補助金、電気料金、産業構造といった問題に対して、この夏の停電の可能性という交換条件だけでは不足と思います。