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職業の魅力は何で決まると思いますか?

先日、ハーバード大学で物理学者をしている北川拓也さんと面白い話をしました。ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグが登場したことでもっとも大きなインパクトがあったのは、どういう点かという話です。

アメリカでは昔から、いわゆる文系の、ゴールドマン・サックスで働いているような金融マンが、科学者や技術者を見下していたんですね。「プログラマーや技術者なんて安い給料で雇えばいいんだ。俺たちがあごで使ってやるよ」といった風潮がある。

そのことにビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグは怒っていたわけです。実際、マーク・ザッカーバーグが、フェイスブックの共同創業者であるエドゥアルド・サベリンを追い出した背景には、エドゥアルドの「経営者的」な考え方が嫌だから追い出したという事情があるのではないかという噂があります。

そうして今や、プログラマーや技術者は腕さえあれば、大富豪になることも可能な職業になったわけです。これは世界中のプログラマーや技術者のモチベーションを考えると、とても大きな意味があったと思います。

「職業に貴賎無し」と言われるけれども、実際には「今、この職業は魅力的だけど、この職業は魅力的じゃない」という世の中での認識は厳然としてあると思います。しかもそれは刻一刻と変わっていく。

例えば、昔は、花屋さんと言えば、単に「花を売る人」というイメージしかありませんでした。しかし今や世界市場をも視野に入れた魅力的な「フラワービジネス」と捉えられています。また、ケーキ屋さんにしても、昔はただのお菓子職人でしたが、今やスターがたくさんいる人気職業になりました。職業の浮沈というのは、確かにある。

脳科学者という職業も昔はなかったけど、今は意外と人気が出てきているようです。

みなさんは、どのような点を見て、「これは魅力的な職業だ」あるいは「この職業には魅力が無い」と考えていますか。

なぜ、今の職業に就いているのか、また「こういう理由であの職業に就きたい」という話でも結構です。教えてください。

NO.8   yamanorisu 2012/06/28 11:11:35 合計 0pt.

私は、障がいのある人の支援を仕事にして、かれこれ20数年になりました。
途中、子どもが産まれてからは、子育てを第一にしながら、それでもできる働き方は…と考えて、独立し、現在までフリーでやっています。
コンセプトは、「障がいのある人を支援する人を支援する」です。

私にとっては、障がいのある人を直接支援することが、一番魅力のある仕事です。
No.1.のryosuke85さんの感動に通じるところがあるように感じるのですが、支援の対象となった人が、自分でできた!という感覚を得て生き生きとしてくる瞬間に出会うのは、何にも代えがたい感動と充実感を感じます。
ryosuke85さんの言葉をお借りすれば「たまらない!」です!

でも、今はあえて、直接支援ではなく、直接支援する人を支援(応援)することにフォーカスしています。

私がこの仕事に就いてから10年間、自分の無理解からたくさんの(障がいのある)人を傷つけるような関わりをしてしまいましたが、ある研修がきっかけでそのことに気づかせてもらってから、私は、この仕事がより好きに、魅力的に感じるようになりました。
いろいろなところへ出かけていき、いろいろな人と出会ってみると、昔の私と同じように「知らない」ために陥る「うまくいかないループ」にはまっている人がとても多いことに気づき…障がいのある人たちには、もっともっとすてきな時間があることを、支援する人たちには、私が感じたような「やった!」という感動と充実感を、持ってほしい…と思ったからです。

そんな仕事も、かれこれ10年。
今は、ひとりひとりの人生を生きる障がいのある人たちと、ひとりひとりの仕事にかける支援者のみなさんと、のダブルの感動をもらえるようになりつつあり、じんわりと味わい深い感動を感じることもしばしばです。

私の師のひとりの教え「感動が人を動かす」。
はじめは人を感動させることで、その人を動かすのだと思っていましたが、今は、自分が感動することができれば、周囲の人たちにも感動が伝わり、前に進む力になるのだと思うようになりました。

人と人とのつながりを感じ、「共感」することができる。
そんな仕事に魅力を感じています。
この仕事は、私のライフワークだと思っています。

が…山の中の雑貨屋さんの夢も持っています。人生をその雑貨屋さんで終われたらいいなぁ…。