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再び原発について問いたい

今号の時評や7月1日の連続ツイートでも書いたように、今、大飯原発の前で、二つの文化が向き合っているのだと思います。文明を支えるシステムと、直観や感情などを伴った個人としての人間。おそらく、どちらだけでも人間は成り立ちません。この二つの文化は、どこかで出会わなければならない。

原発の問題は、相変わらず重苦しく、そう簡単にはすっきりした答えは出ません。ただ、私は、現在のやっかいな状況をもう少し引き受け続けたいと決断しました。この掲示板でも、あらためてみなさんからの意見を集めてみたいと思います。

再稼働が決まり、反対デモが起こる中、原発について私たちが考えるべきこと、すべきことは何だと思いますか? ご意見お聞かせください。

NO.20   masami 2012/07/15 23:01:25 合計 0pt.

今日、『シェーナウの想い』という映画を見てきました。
ドイツの小さな村で、約十年かけて、エコ電力会社を市民たちの手で作りあげた様子についての映画です。いろいろなサイトがありますから、参考にしてください。

http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/news/energy/891ews-schoenau.html
http://www.youtube.com/watch?v=KD_2CAAA9gs

そして、改めて思いました。脱原発を選んだ時、私たちは、自分たちの社会や、生き方そのものを、今とは違うものに変えていく選択をすることになる、と。

脱原発を選ぶことは、決して経済的な発展や現在の生活状況をそのまま維持することでもないし、暮らしが楽になることでもないと思います。それでも、そのような選択をするだけの意味がある、と思ったときの選択だと思います。

原発問題は、単に、電力の供給方法についての問題ではなく、どのように生きたいか、を問われているのであって、予想される細かい経済的、現実的なメリット、デメリットを議論する問題ではなく、脱原発という方針を決めたら、それが実現する方向に社会の仕組みや制度を整え、技術を開発することで、やっとなんとか実現できるものなのかなと思います。
それでも、そういう選択をするかどうか、そのために、今、私たちはどのように生きたいか、一人一人が考えるときなのかな、と思います。
シェーナウでも、住民投票が二回行われ、二回とも、対立する意見も、ほぼ同数のぎりぎりの選択でした。

日本でも、原発について、いろいろな考え方を持つ人たちが議論できる場が、そこここに生まれて、関心のある人たちが増えて、いろいろな視点から学びながら、原発について選択できるといいなと思いました。