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お金について考える

最近はよく「お金なんていらない」といったことが言われています。お金よりも大事なのは、人とのつながりであるという議論をよく見聞きします。確かにインターネットの普及によって、人と人の「つながり」そのものがセーフティネットになる可能性は出てきています。しかし、ご本人から聞きましたが、湯浅誠さんが立ち上げた「パーソナル・サポートサービス」(※)も、内閣府の予算がついているからこそ、実現した制度だそうです。「新しい公共」を作り、運営していくにも、やはりお金が無ければ難しいというのも、一面の真実だと思います。

別の角度から言うと、お金というのは国家と結びついています。お金の通用力というのは、国家が担保しているわけですから。ドルは、アメリカの軍事力と経済力を背景にあれだけ大量に刷ることができているのです。だから、お金について考えることは、国について考えることになる。「お金なんていらない」という議論は、「国家なんていらない」ということにつながっていく。それはもちろん考えるに値する議論なわけですが、はたして現実に持続可能なのでしょうか。あるいは本当に日本人全体の意思を反映しているのかどうか。ぜひ皆さんの経験も踏まえて、議論しましょう。

※「パーソナル・サポーター」が、生活保護や障害福祉、医療保険、介護保険、雇用保険などの専門知識を生かし、利用者にマン・ツー・マンで寄り添いながら、継続的に相談に乗る制度

NO.1   chigusaotsuki 2012/08/06 16:01:58 合計 6pt.

お金の稼ぎ方、あるいは、遣い方に対して、「いけない」と、思われるものを、
小さい時には、親から、教わり、
成長するにつれて、社会的な外見、体裁を、保つために、
意識外に、追いやっておこうとしたり、
(お金の問題を認めないようにしたり、)
あるいは、お金の問題を認める人を、非難する空気が、ないでしょうか?


「お金なんていらない」という神話の形成と維持のために、
あるいは、
「お金よりも大事なのは、人とのつながりである」という神話の形成と維持のために、
そのルール、要求に、従うことを、強制されるように、感じてしまうことは、
ないでしょうか?

もちろん、実際には、生活をしてみると、
お金のことも、人とのつながりのことも、
当初には、予想していなかった出来事に、たくさん直面することになるから、
単純化できないし、軽視することも、できません。

お金の問題は、更にややこしく、複雑なものになればいいとも、
思っていないですが、
お金を稼ぐ行為、遣う行為に、
身をゆだねてしまうことには、恐怖を感じます。

お金を稼ぎ、遣うことは、
この地球上では、終わりのないゲームです。
せめて、お金に対しては、憂うつや嫉妬などではなく、
自分なりに、満足していたいですよね。