領土問題について考える
ただ一方で、領土問題が先鋭化しやすいのは、両当事国の民主化度が低い時だという研究もあるようです。なぜそうなるかといえば、民主主義とは、自分と対立する意見の持ち主と議論をしていくプロセスそのものを指すからです。そして、今回の尖閣諸島の問題、あるいは竹島の問題を見るかぎり、やはり、中国、韓国の民主的な成熟度は、残念ながら低いんだと思います(中国は民主主義国家ではないので、当然といえば当然ですが)。
しかし、相手国の成熟度について文句を言っていても仕方がありません。このような状況の中で、いったい日本としては、どう振る舞うべきなのか。
今回の領土紛争が、東アジア地域の国のあり方や国際関係のあり方に非常に大きな示唆を与えていることは事実です。さまざまな立場の方がいらっしゃると思いますが、ぜひみなさんの意見をお聞かせください。
ちょっと書きにくいかもしれませんが、在日韓国人や在日中国人の方のご意見もぜひお伺いしたいと思います。もしこの掲示板を読まれている方がいらっしゃいましたら、お待ちしております。
韓国の教科書には「反日教育」といっても過言ではない
内容が記述されているということを耳にします。
韓国の過熱報道を聞くにつけ、「ああ、ちょっと前までは、日本もこういう国だったのだろうな・・・」という感じがします。
自国を正当化する、ということは別に韓国だけではなく、
今でもある程度はどの国でも見られる現象ですよね。
アメリカの教育に組み込まれている「原爆正当化」も日本からすると受け入れがたいものです。
韓国にとっての竹島問題は、
日本にとっての沖縄返還なのではないでしょうか。
もちろん歴史的、客観的な事実としてはまったくそうではないと思いますが韓国側から見ると、それに近いものなのかもしれません。
つまりかつてのライバル(日本)に対して肩を並べるだけの経済的な成長を遂げた今、「我々は被害者の立場から立ち上がった英雄だ」「一貫して、悪いのは日本だった」という不満や自尊の入り混じった感情をぶつける対象を外に求めているように見えるということです。
「竹島奪還」というストーリーを共有することで、影響を受けていた国から精神的な独立を叫び、愛国心を盛り上げている。今の経済的発展の裏には所得格差や受験競争の過熱など、負の社会現象もたくさん生まれているでしょう。
その不満のはけ口を求めているようにも見えます。
領土問題というより愛国心の話になってしまいました。
しかし愛国心、その裏に存在している縄張り意識といったものがなければ
領土問題はそもそも存在しないのではないでしょうか。
ーーー
しかし日本の外交意識が、ほかの国と比べて一貫して弱い・鈍い気がするのは、
やはり海に囲まれた島国ゆえの油断なんでしょうか。