領土問題について考える
ただ一方で、領土問題が先鋭化しやすいのは、両当事国の民主化度が低い時だという研究もあるようです。なぜそうなるかといえば、民主主義とは、自分と対立する意見の持ち主と議論をしていくプロセスそのものを指すからです。そして、今回の尖閣諸島の問題、あるいは竹島の問題を見るかぎり、やはり、中国、韓国の民主的な成熟度は、残念ながら低いんだと思います(中国は民主主義国家ではないので、当然といえば当然ですが)。
しかし、相手国の成熟度について文句を言っていても仕方がありません。このような状況の中で、いったい日本としては、どう振る舞うべきなのか。
今回の領土紛争が、東アジア地域の国のあり方や国際関係のあり方に非常に大きな示唆を与えていることは事実です。さまざまな立場の方がいらっしゃると思いますが、ぜひみなさんの意見をお聞かせください。
ちょっと書きにくいかもしれませんが、在日韓国人や在日中国人の方のご意見もぜひお伺いしたいと思います。もしこの掲示板を読まれている方がいらっしゃいましたら、お待ちしております。
領土問題に関心はあるものの、自分の基礎知識が不足していて、なかなか何かを語るまでに行き着かないのが現状です。
まず気になったのは、なぜ今立て続けに日本の領土問題が問題になっているのか、です。
ロシア、韓国、中国、それぞれ政権交代や大統領選挙など政治が絡んでいるのが1つの要因のようです。
しかし、それ以上に日本の国力が弱っているため、「なめられている」というのもあると思います。
経済的にも政治的にも弱体化している、アメリカとの関係も弱くなっている、そういう日本は畏れるに足らず、の相手なのでしょう。
また、オリンピックがある年はナショナリズムが高揚しやすいということなので、そのような背景もあるかと思います。
職場で、領土問題について話題にしたところ、割と世界情勢に詳しいと思われる方があっさりと「そんなの解決しないよ、もう戦争して分捕る以外に解決方法はないでしょ」とおっしゃっていました。
また、韓国では、「独島は韓国の領土です」と書かれた鉛筆が売られていて、学校でもそういう教育をしっかりされているのだかとか。
今回、領土問題と一口に言っても、北方領土は既にロシアの人が住んでいて、他の国の世界地図にではもうロシアの国土して色が塗られているのが現状、竹島、尖閣は無人島で、竹島などは韓国の大統領が勝手に上陸できる有様、それぞれあり方と対処の仕方も違うと思います。
共通する対処法としては、日本の領土であることを毅然とした態度で言い続ける(個人的には北方領土に関してはかなり奪回は難しいと感じていますがそれでも)、また竹島や尖閣については、漁業領域や島自体の扱いについて、きちんと話し合いの場を設けることが必要でしょう。ただ、双方の言い分が絶対正しいと信じて一歩も譲らないけんかであり、また国という大きなものを背負っているので、実際は前に進まないのが現状ではないでしょうか。
政治家と国民が歴史認識(日本から見たということになってしまいますが)をきちんと踏まえ、毅然とした態度で主張し続ける、解決しなくても一歩も譲らないという姿勢を貫く、それが取るべき態度だと考えます。
日本の政治家の外交手腕を磨く、日本の経済力、政治力を高める、(軍事力についても重要ですが難しい問題ですね)ということも必要です。
また、もう少し多くの国民が歴史的経緯を知ることが必要ではないでしょうか。私個人の無知もありますが、日本自体が、歴史的経緯などについてはあまり知る機会がなく、学校でもただどの場所が問題となっている、程度も扱いです。その溝を埋める学びをどこかで行わなければいけないのですが、歴史的経緯について学校でもう少し教えておいてもいいのではないでしょうか。今回の掲示板のように議論の場を設けることも、認識を深めるいい機会になると思います。