領土問題について考える
ただ一方で、領土問題が先鋭化しやすいのは、両当事国の民主化度が低い時だという研究もあるようです。なぜそうなるかといえば、民主主義とは、自分と対立する意見の持ち主と議論をしていくプロセスそのものを指すからです。そして、今回の尖閣諸島の問題、あるいは竹島の問題を見るかぎり、やはり、中国、韓国の民主的な成熟度は、残念ながら低いんだと思います(中国は民主主義国家ではないので、当然といえば当然ですが)。
しかし、相手国の成熟度について文句を言っていても仕方がありません。このような状況の中で、いったい日本としては、どう振る舞うべきなのか。
今回の領土紛争が、東アジア地域の国のあり方や国際関係のあり方に非常に大きな示唆を与えていることは事実です。さまざまな立場の方がいらっしゃると思いますが、ぜひみなさんの意見をお聞かせください。
ちょっと書きにくいかもしれませんが、在日韓国人や在日中国人の方のご意見もぜひお伺いしたいと思います。もしこの掲示板を読まれている方がいらっしゃいましたら、お待ちしております。
No.17のTomoikukaiさんのご意見は最もと思うのですが
>他人や他国と平等な立場で、正しい議論ができるように
とありますが、私はその平等な立場で議論ができる場合は稀なのではないか
と思っています。
日本が 民主主義を成熟させれば それが実現するかというと
それもまたむずかしいのではないかと
というのは、議論する相手の国の民主主義の成熟度も問題になる為です。
だからといって 民主主義を無視せよということでもありません。
しかし ここで領土問題について考える場合
民主化度と言うのは国内的には 影響はあるけれど
国外的には それとは別の問題ではないかと私は思います。
領土問題で 中国と武力衝突のような事態がないことを願いますが
そういう最悪の事態も政府は 想定しているかなと考えてしまいます。
また、領土問題を解決するのには 歴史的経緯は重要ではあるけれど
それだけに 領土の正当性を主張するだけでは十分な根拠となりえないと
感じています。
今回の中国や韓国の反日運動を見ていると
第二次世界大戦で 敗戦国であったと言うことを強く意識せざるを得ません。
でも、私たちは過去に生きる訳ではなく、未来に向けて生きるのですから
戦後 日本が国連に加盟し、他国に対する支援や
国連そのものに対する支援を行なってきた功績を各国に再評価してもらうべきで
敗戦国だからと言う理由で 領土問題は不利であって当然というような
中国や韓国の考えに 私は異を唱えたいし、政府もその点は胸を張って主張していいのではないかと思います。今はどうかわかりませんがユニセフへの拠出金はしばらく日本が第一位の時期があったと思います。
No.17のTomoikukaiさんの 議論のレベルを高いものとすることに異論はありません。
しかし、現在の状況でそれを実現するのは更なる個人の工夫と切磋琢磨が必要なようです。
例えば、今回のように領土問題を取り上げたら
もう2週間 領土問題のさらに○○の問題というように
範囲を狭めてもう一度議論するということもあればいいのかなと思います。
また、2週間という制限の中で知恵を絞って一つのテーマに考える
このスタイルを私は 結構好きなんですけれどね。
巡り巡って、原発問題については2度ありましたしね。
一つの問題を巡って 議論を深めることも面白いですが
色々な問題を議論しながら、 日本はこれからどこへ向かうのかということを
考えるのもまた楽しいかなと思っております。