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「誠実さ」について考える

先日、連続ツイートで紹介しましたが、僕には「誠実さの法則」というものがあります。

たとえば、最近の中国や韓国の日本へふるまいは、日本人からすると腹を立てざるを得ないものがあります。でも、現代の脳科学の標準的な見解によれば、脳の振る舞いにおいて、「自由意志」(freewill)は存在しません。国の行動というのは、それぞれの国の人々の認識や行動の集合体ですから、中国や韓国のふるまいも、ある意味で「必然」として起こったこととなる。

では、僕ら日本人は黙っているしかないのか。そこで「誠実さの法則」が出てきます。たとえ、相手の振るまいに自由意志がなく、今とは違った行動が期待できないとしても、それに対して「腹が立っている」という感情を伝えることで、相手が今後行動する時のパラメータが、劇的ではないにせよ徐々に変わるかもしれないことに期待する。これが、「誠実さの法則」です。

他人に対してあまり期待しない、しかし自分の感情は伝える。これこそが、自由意志が存在しない世界観と整合性のある、誠実さの法則だと思います。

みなさんも日々を生きる中で、それぞれ「誠実さの法則」があると思います。

ビジネスにおける「誠実さの法則」、家族のなかでの「誠実さの法則」、友人との「誠実さの法則」……。この「誠実さとは何か」を突き詰めることは、人間同士のコミュニケーションを突き詰めることになると思います。たくさんのご意見お待ちしています。

NO.4   yamaguti 2012/09/08 23:10:08 合計 15pt.

誠実さとは、物事を真摯に捉え、自分のこととして引き受け行動し、行動したことによる結果に責任をとることですかね。
2国間の関係でいえば、政治家の(相手国に対する)発言は、基本的に国内向けのプロパガンダなので、相手の国民の理解をえることは想定されていないですし、政治家の発言によって相互理解が深まることがあるとすれば、それは双方の国民の過半数が切望している事象に限定される非常に希なケースだと思います。
特に領土問題に関しては、政治家が提示できる相手の国民への誠意とは、沈黙ではないでしょうか。問題の経緯や根拠を合理的に丁寧に説明して自国の正当性を言い募っても、それは結局自国民向けのものであるかぎり、上手い理由を見つけてきたなという印象を与えるだけで本当に相手を納得させることはないでしょう。
相手国のある行動により、自分及び自国民に沸き起こった感情が、何に因るものなのかを深く考え、その感情とそれに到る経緯を相手国民に理解してもらえるように、理路整然と熱心に言い続けることにより、相手の国民に、内容はともあれ誠意のある対応をしていると理解してもらえたとしても、その行為は翻って自国民の利益にかなうものであり、自国民に対する誠意にもつながるということを、はたして自国民に理解してもらえるのでしょうか。
辛抱の足りない国民は、迂遠な説明は言い訳だと捉え、明快な行動や相手への言及こそが自国民への誠意だと思っていないでしょうか。