日本人が個人として自立するためにはどうすればいいのか?
「心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、人たるの品位を辱めざる
もの、之を独立自尊の人と云ふ」。これは福澤諭吉の言葉です。でも、明
治以来、日本人の「独立自尊」はまだ達成できているとは思えません。ど
うしたら日本人に「独立自尊」を根付かせることができるのか。言い換え
ると、「個人として強くなるためにはどんな方策があるのか」。前回の「組
織と個人のあるべき関係とは?」から引き続いて、議論をしていきまし
ょう。
もの、之を独立自尊の人と云ふ」。これは福澤諭吉の言葉です。でも、明
治以来、日本人の「独立自尊」はまだ達成できているとは思えません。ど
うしたら日本人に「独立自尊」を根付かせることができるのか。言い換え
ると、「個人として強くなるためにはどんな方策があるのか」。前回の「組
織と個人のあるべき関係とは?」から引き続いて、議論をしていきまし
ょう。
「日本人が個人として自立する」ためには、未来を見つめる視点が必要なのではないでしょうか?
自分やその身近な周りの事、自分が生きる世代のことだけを考えて自立しようとすると、”自立[independence]”ではなく”利己的[selfish]”になるのではないかと思います。
「教育」にはこれまでに日本人が歩んできた歴史・慣習・文化などが反映されるように思います。勿論過去にも現在にも個人として自立している日本人は数多くいると思います。ただ個人として自立することは、教えて身に付くものではないように思います。教えて身に付くものなのであれば、既に日本人は自立した国民性を有す事ができていると思います。現実には「自立」の概念が根付いていないと言っていいと思います。
「個人として自立する」にせよ、周りを無視しては生きて行く事はできません。また、今を生きている自分たちの世代の事だけではなく、次の世代、その次の世代が暮らす日本のことを個人個人が考えながら日々の生活を営み、友人や同僚や家族と接する事が自然とできるような世の中になれば、太い幹となって自立という概念が根付くのではないかと思います。
その為には、「日本とはどういう国なのか?」「他の国と何が違うのか?」を知る必要があり、「日本にとっての豊かさ・幸せ」を再定義する必要があると考えます。