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「カムバック」について考える

安倍晋三さんが、自民党の総裁にカムバックしました。それを受けて、「一度、総理大臣を放り出した人にもう一度チャンスなんてあげていいの?」といった意見も聞こえてきます。シリコンバレーのように「一度失敗した」という経験は、むしろプラスに評価されて、より多くの出資金が集まる文化もある一方で、日本ではどんなに優秀な人でも、一度でも失敗すると、「もう駄目」の烙印を押されてしまう傾向があるように思います。

みなさんは「カムバック」ということについて、どうお考えですか? ご意見お待ちしております。また、もしよろしければ自身のカムバックの経験なども書き込んでいただけると嬉しく思います。

NO.6   yamaguti 2012/10/07 08:08:07 合計 21pt.

カムバックに関しては、trasqueさんに同意です。
失敗した分だけ経験値が上がって同じ失敗をする確率が下がってきますので、失敗していない人を探してきて登用するよりもむしろリスクが低いと思います。
もちろん、失敗を繰り替えす懲りない人もいますので、政治家を選ぶ際には人間性を考慮する必要があると思います。

話は逸れてしまいますが、同じ失敗を繰り返す人は、失敗を直視して反省できない人だと思います。「反省する」と、文章にすると簡単なのですが、実際にきちんと反省できている人はかなり少ないし、自分自身もあやしいときがあると感じています。もちろん対人的には迷惑をかけた人にはきちんと謝って処理できる人(とき)が大半なのです.
但し、本当に正しく自分自身に物語っているでしょうか。例えば、ことの顛末を親しい人に相談するときなどには、失敗のきっかけが他人のちょっとしたことから始まる話になっていたり等、自分のプライドを保つ為に事象にちょっと脚色をしてしまいがちです。この話は人に話す際に脚色したものであるのは自分で当然解っているはずなのですが、話すという行為が自分の物語を整理する作業になり、作った話は自分に都合が良い話なので、自分自身がその話を信じてしまって、結局失敗した原因に直接向き合わないことになり、責任転嫁を量った分だけ反省し損ねることになります。もっと悪い場合には、作った話に対する対策をしてしまいます。
これは、何か世間で話題になる問題が生じた際に、各省庁が対策を発表して、その後財団法人が雨後の竹の子のように発生することに似ているように思います。
政治家は人前で謝ることで立場を失ってしまったり、利害関係が生じてしまう仕事なので、自己肯定をしてよく話しますよね。そのことによく不安を覚えるのですが、反省の弁を口にしていた安部さんのがんばりには期待してます。(政策的には同意しかねることが多いのでが・・・)

話が、カムバックに否定的感じになってしまいましたが、制度的にはもっとカムバックできるようにすべきだと思います。銀行の保証人制度など企業や国が、リスク管理を怠っているのに個人や法人おのおのの自己責任にしてしまい、挑戦する心を縛って活性を奪っています。銀行や不動産業界の保証人制度などは最悪です。消費者金融に無担保ができてなぜ銀行にそれができないのでしょうか。

また、人口減少に伴い、出産後の女性の積極的な社会復帰が必要だと感じています。教育過程自体は男性と同じか、むしろ真面目に取組むことの多い女性が出産・子育てで職場から離脱してしまい、元の職種・職場に戻り難い現状はもったいないし、生きがいを奪う社会になっていないかと思っています。

カムバックが容易にできる社会にした方が、社会全体の活性が高く、生産性が上がるはずです。