「カムバック」について考える
安倍晋三さんが、自民党の総裁にカムバックしました。それを受けて、「一度、総理大臣を放り出した人にもう一度チャンスなんてあげていいの?」といった意見も聞こえてきます。シリコンバレーのように「一度失敗した」という経験は、むしろプラスに評価されて、より多くの出資金が集まる文化もある一方で、日本ではどんなに優秀な人でも、一度でも失敗すると、「もう駄目」の烙印を押されてしまう傾向があるように思います。
みなさんは「カムバック」ということについて、どうお考えですか? ご意見お待ちしております。また、もしよろしければ自身のカムバックの経験なども書き込んでいただけると嬉しく思います。
みなさんは「カムバック」ということについて、どうお考えですか? ご意見お待ちしております。また、もしよろしければ自身のカムバックの経験なども書き込んでいただけると嬉しく思います。
失敗しても何でもやり直すことができる社会に必要なのは、我々が失敗を許容する寛容な目であると思います。そして、当然努力もせずに、失敗ばかりする人を再度這い上がらせるのは間違いであり、当事者にも責任と情熱、気概が必要であると思います。失敗しても周囲の人たちを、再度奮い立たせるほどの説得力が必要です。
しかしこれは一国の総理大臣とベンチャー企業に対して同じように考えられるものではありません。現在の日本は何度も総理大臣が代わり、最低限任期を務めることができる総理大臣を我々は必要としています。そのためにも、総理大臣になる人は誰よりも身体と精神が万全でないといけないと思います。確かに病気があるからといって、挑戦を退けるのは良くないと思いますが、それはそれで一国の首相とは異なった適切な立ち位置というものがあると思います。したがって、一度体調を崩した元総理大臣が再度総理大臣になるのは、現在の日本の現状、過去の総理大臣の遍歴を考慮すると、妥当ではないと思います。
竹内健太