「カムバック」について考える
みなさんは「カムバック」ということについて、どうお考えですか? ご意見お待ちしております。また、もしよろしければ自身のカムバックの経験なども書き込んでいただけると嬉しく思います。
カムバッック
安倍さんのカムバックについては他の一般的なカムバックと分けて考える必要があると私は思います。
まず第一に重い難病を克服されて党首に返り咲いたと言う点では大きく評価できると思います。
その病のせいで首相の座を降りたこと私はそれほど無責任だとは思えません。それより病で任務を遂行できないと判断されたのは良かったと思います。私の周囲にも同病の方がいるので体調を調節して健康な人と同じ生活を送ると言うのは本人の意に反してなかなかうまくいかないのを目にしています。私の父も癌で人工肛門を装着していたのでその困難さをかなり具体的に理解できます。だから安倍さんがカツカレー食べて党首選に臨んだ意気込みもわかるような気がします。私の父は晩年体調の維持が困難でそれでも生涯現役を望んで週に1度会社にでるのですが前日からほぼ絶食で会社に行くという感じでした。だから潰瘍性大腸炎を患う人に対して予定通り行動できないと精神が弱いのではないかと心無い人がいうのを聞いて、周囲の理解を得るのは、端から見るよりとても難しいことだと思います。それを実現されたのですから同病の方や難病を煩う人たちにとってはたいへんな励みになりますよね。
第二に安倍さんは安倍家の人であり、父親の安倍晋太郎さんもまた衆議院議員でありその地盤を引き継いでいる二世議員だと言うことです。父方の祖父、安倍寛氏(衆議院議員)、母方の祖父岸信介氏(内閣総理大臣)、大叔父佐藤栄作氏(内閣総理大臣)、兄寛信さんは三菱商事の重役です。すごい家系です。日本のケネデイ家のような家の方です。
さらに安倍さんのお父さんは中曽根内閣で外務大臣を勤められ外交における人脈を色々おありの事と思います。親米派でアジアにもパイプがあるということなので領土問題も噴出している中期待されることが多々あるのでしょう。安倍さんのお父さんの安倍晋太郎さんが外務大臣でニュースに登場されると私は憧れを持って眺めていました。ちょうど英語に興味を持ち始めていたころで安倍外務大臣がダンデイで知的だなという印象が残っています。
私は日本社会のあらゆる分野でカムバックがもっと容易に実現するといいと思います。例えば社会人として病から回復して仕事に復帰すると言うことに対しては広く認められるべきだと思います。が、特別な立場、特に首相という立場の人は一度退いたら首相ではない立場で活躍される方がよいのではないかと思っています。ただし、国民から大きな支持がある場合はカムバックもありかなと思います。trasqueさんがカムバックは希望だとおっしゃってました。その通りですね。今まではきっと日本では財力もあり人脈もある安倍家のような家の人々が政治家となるべく色々学んで政治家になっている人が多いと思うのです。自民党の党首選全員が二世議員でしたよね。でもきっとそういう学び方だけでは日本のリーダーになれても世界にプレゼンスを示せるリーダーにはなれないのではないかと私は思ってしまいます。大学や大学院で学ぶとか大会社で責任ある地位を任されるとかアメリカやイギリスの大学に留学するなどということの他にご自分の世界とは別な世界を知るというような経験が必要なのではないかと思います。だから安倍さんが病をコントロールして首相になられて、前回の首相の時と同じ事をされようとするならば意味がない。その時とは違う視点で政治を見つめ首相になられるのなら期待できる部分もあるかもしれないと少しだけ思います。そして安倍さんのカムバックは、安倍さん自身が党首ひょっとしたら首相に帰り咲くことより、難病の人が色々な場所で安倍さんと同じようにカムバックできるように安倍さん自身がサポートすることができたなら、本当に意味あるカムバックだと思います。恵まれた安倍さんだから可能だっただけで終わらせたら、首相となられても、その価値は安倍さん個人には大きくても日本の国にとってはどうなのかなと思います。