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日本人が個人として自立するためにはどうすればいいのか?

「心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、人たるの品位を辱めざる
もの、之を独立自尊の人と云ふ」。これは福澤諭吉の言葉です。でも、明
治以来、日本人の「独立自尊」はまだ達成できているとは思えません。ど
うしたら日本人に「独立自尊」を根付かせることができるのか。言い換え
ると、「個人として強くなるためにはどんな方策があるのか」。前回の「組
織と個人のあるべき関係とは?」から引き続いて、議論をしていきまし
ょう。

NO.18   masami 2011/04/23 16:02:13 合計 0pt.

 少し抽象的ですが、投稿を読んでいて思い出したので、書いてみます。
 『人生を物語る』という本に、自伝について書いてありました。日本最初の自伝は、『福翁自伝』と言われることがあるが、それより以前、内村鑑三によって、英語で書かれた自伝が最初である、ということでした。
 「自己について語る自己」「自己によって語られる自己」はいつの時代にもどのような社会にも、普遍的に存在するというのではない、と書かれていました。

 この文章は私にとって、大きな驚きでした。自己について語る自己がない状態を、想像するのはとても難しい…、と感じました。

 今回のテーマ提起の文章から(福沢諭吉の時代から思い起こした点などより)、このテーマの中の個人は、この本の中の自己と近いのではないかな?と感じたので、個人という感覚を持たないで、存在することを想像してみました。

 「自分の母親」「自分のもの」という具体的に何かを個人のものとする所有する感覚は、江戸時代にもあったかな、と思います。
 それでは、個人という感覚がないとできないことはあるだろうか?
 思想や概念、方針など、目に見えないものに対して、どのような態度をとるか決めることは、個人という感覚がないと難しいかな、と思いました。

 だから、組織と個人、というテーマから、独立自尊、個人の強さというテーマに続いたのだな、と納得しました。
 ということで、投げかけられた意図をやっと理解できた段階です。
 抽象的ですが、皆さんは、個人という感覚がない状態を想像できますか?