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日本をデザインするとしたら

日本が復活するために必要な要素の一つに、僕は「デザイン」があると考えています。

今回発表されたAppleの新しいタブレット「iPad mini」は、スペックが事前にすべて流出していました。でも実物を目の前に出されると、やはり驚きがあって、「どうしても欲しい」と思ってしまう。あるいは、自動車についてもエンジンの性能だけを見て、人は評価しているわけではありません。とくにポルシェのような高級車はデザインによって人々の心を揺り動かしている面がある。また、JR九州の列車を水戸岡鋭治さんがデザインをするようになって、乗客が増えたと聞いています。このように、プロダクトの面でも、改めて、今デザインの力を問われているんですね。

また、今年のノーベル経済学賞は、「安定配分の理論とマーケットデザインの実践に関する功績」ということでマーケットデザインの研究者が受賞しました。つまり経済活動や世の中の仕組み全般も、デザインの対象になります。ただ自由に競争させておけばいい、という時代から、洗練されたデザインが必要だという感覚にシフトしつつある。

みなさんは、もし日本をデザインするとしたら、もっとも重視すべきはどんな点だと思いますか。具体的なデザイン案を提示していただいても結構ですし、この人にデザインしてもらいたいといった案でも結構です。みなさんの考えを聞かせてください。

NO.2   orcamie 2012/11/08 18:59:05 合計 10pt.

日本で私がデザインしてもらいたいのは地域通貨です。


ヨーロッパでギリシャ危機、イタリア、スペインの危機と不安の種が色々あります。
いつだったかワールドビジネスサテライトで ギリシャの地域通貨テムについての放送がありました。ギリシャ中部の街ヴォロスで流通し始めた地域通貨です。色々ネットでもテムについて読みましたが「利益を上げる」というより 「人々の生活を助け合う」そんな主旨が強い地域通貨のようです。私は経済を専門に勉強した訳ではないので、ひょっとしたら見当違いのことをいっているかもしれません。しかし、ギリシャの「テム」について知れば知る程、世界中にこのような地域通貨があればいいのにと思い始めています。

マクロ経済のお金の動き、つまり自由な市場経済は人を幸せにするというより、利益追求の機械のようです。そのような市場経済を制御するのに 政府似よる規制が必要です。現在 既に法律などあるのですけれど。しかし政府というより人々の日常の暮らしを行なうことによって ミクロ経済からマクロへと自然なブレーキができないかなと考えるのです。そこで地域通貨がその役目を果たせないかなと経済音痴の私は思ったりしたのです。日本にただ一つの地域通貨では「円」と同じなので小さい地域での地域通貨がたくさんあれば、人々の普通の暮らし、お金持ちではないかもしれないけれど、コンビニでは買い物できないかもしれないけれど、衣食住を地域の産物の流通によって大きな「円」やその他の通貨が暴走したとき、それに影響されずに暮らせます。そんなシステムを誰かデザインしてくれないかなと思ってます。誰に頼めるのかとそれはわからないのですけど。

実際そのギリシャの「テム」の流通の場面を見ていると、日本のフリーマーケットのような感じです。豪華なブランド品は買えないけれど、暮らしに必要なものが手に入り 時には労働とも交換可能で、まるで幼稚園の買い物ごっこのようです。要するにそれほど豪勢な買い物をする訳ではないけれど楽しそうだということなのです。