総選挙の争点には何をおくべきか
みなさんは、次の総選挙においては、何を「争点」とすべきだと思いますか。原発についての態度でしょうか。TPPを受け入れるかどうかでしょうか。憲法を改正すべきかどうかでしょうか。近隣諸国との付き合い方でしょうか。あるいは、経済的格差に対する考え方でしょうか。
もし、誰も思いついていないような意外な争点がありましたら、それを教えてくださっても結構です。さあ、議論しましょう。
orcamieさん
是非、どんどん書き込みましょう!! 最初に空気を重くしてしまったかもしれず、申し訳なく感じてます。
せっかくですので、私も教育についてお話に乗りたいと思います。
マルチリンガルが実現するのなら、それに越したことはありませんね。
その為には、学校教育に「フレキシブルさ」を求めなければならないと思います。
日本は識字率がほぼ完璧だとされています。これはその方が国全体として得をする(現金な言い方ですが……)から目指されたものと思います。一体何をすることが「得をする」に当てはまる事なのかを見極めるのは難しいのかもしれませんが、何十年も基準を大きく動かしにくい状態にあるというのはもう見直されても良いと思います。丁度No2で茂木さんが仰っているように「教科書検定は不要ではないか」という所につながります。
たとえば、識字率とおなじくらいのレベルで「ちょっとしたプログラミングならできるようにする」とかいうのもアリかもしれません。プログラミングそのものは、パソコンという初期費用さえクリアしてしまえば、個人規模で面倒さを回避するようなソフトを作成する程度であればほとんど(金銭的な)コストは要らないものです。
今はおそらく「コストがかからないということすら考え付かない=プログラミングはどこか遠くの技術のような思い込み」を持つ人って結構いるんじゃないかなと思います。
具体的な統計を基にしていませんから無責任な発言となりますが…… 小学生でもしっかり教えればプログラミングはある程度までどの子でも修得できるはずです。
マルチリンガルにしても「妙に固い”体系化”への妄信」が邪魔して、英語すらままならないって状態があるような気がします。当然、学習効率を科学的に検証するという事業は有益なものだと思いますし、教育現場に活用されるならばそれはすばらしいことです。
そうした「教育する側の選択性」とか「社会を反映させる即時性」を持たせた教育をする為には、現場側のフレキシブルさを強めなければ実現は難しいかなと感じます。であれば、まず実行の切欠として政治主導でどんどんやって頂けたら心強いのではないでしょうか。
一方で「教育の素人である政治側」が、ちんぷんかんぷんな事をしてしまうという不安もあります。当然、私達が政治主導だと言いつつ、丸投げしてしまう訳にはいきません。現代の学校教育の固さと、フレキシブルさを得ようとする動きとの、共通の課題は「何のために教育をするのか」という観点が不足しがちという点ではないでしょうか。
不足……もしくは「即物的」とでも言うのでしょうか。大学受験、(新卒)就職活動を<結果的に>最終ゴールとするような教育になってしまうのか、それとももっと人生の大局に立った視点を貫くような「人間を育てる」教育を目指していくのか。
もし選挙の争点の一つとして教育について比較しようとする時、私はなんとかしてその「大局観」がどこに置かれているのかを見てみたいと思います。どんな哲学があるのか、何を見つめた教育なのか、これらがないと「決められた内容と量の業務をこなせばいい教育」になってしまうのは当然なのかなあと思うわけです。
ですから政治主導とは言いましたが、その目指すところは「教育の独立」とでもいうものを盛り込んで欲しいなという点を、私なら着目します。システム的な問題もあるとは思いますが、大局観を据えた哲学を見ようとする政党及び政治家ならば、それはしっかりクリアできると思うからです。
「体系化」を否定するものではありません。アカデミックさというものはとても大事だと思います。人によってはやはり従来どおりの「とにかく勉強!」が必要になることがあるのは間違いありません。でも、せめて義務教育の間はもっともっと「人間的教育」が盛り込まれ、またその教育そのものがどんどん研究されていくならば、将来的には強い日本になるかもしれないなと私は思います。
こうやって書きつつ、義務教育の「体系を崩す」行為はもの凄い不安が襲ってくるものだなと思います。もし自分に子供がいたならと空想すると、やはり受験や就職を見据えた勉強をしろと言ってしまうのかもしれないと思うからです。「何のために学ぶのか」という話を、親になった時に伝えてあげられるのかどうか。
このような事はちょっとした身近で出来ても、国全体としては政治の力を借りねば厳しいと感じます。そうしますと、教育のシステムだけの話に終わらず、地域性や文化面、学歴や労働基準の問題など、テコ入れする部分がどんどん広がっていきます。ですので「その時の」選挙で、ギリギリ実現可能な問題をマニフェストとして採用し、そのマニフェスト項目がお互いにリンクしているかという「政党としての現実さ」にも目を向けなければならないと感じます。
マニフェストなんて飾りと、これまた一言で済ませてしまう意見を見かけることがありますが、それは知らな過ぎるだけじゃないかと思ってしまいます。確かに「大言壮語で未実現」なものも多くありますが、出したマニフェストは地道に実現していっている所もあるからです。