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日本人が個人として自立するためにはどうすればいいのか?

「心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、人たるの品位を辱めざる
もの、之を独立自尊の人と云ふ」。これは福澤諭吉の言葉です。でも、明
治以来、日本人の「独立自尊」はまだ達成できているとは思えません。ど
うしたら日本人に「独立自尊」を根付かせることができるのか。言い換え
ると、「個人として強くなるためにはどんな方策があるのか」。前回の「組
織と個人のあるべき関係とは?」から引き続いて、議論をしていきまし
ょう。

NO.23   ko_bee_mana_boo 2011/04/24 11:14:00 合計 0pt.

No.14の投稿にて「「日本人が個人として自立する」ためには、未来を見つめる視点が必要なのでは?」と自分の考えを書きました。
「個人として強くなるためにはどんな方策があるのか?」という問いについてもその後色々と思考をめぐらせました。

それでもやはり、僕には「未来を見つめること」が大切だと思います。それは今いる自分の周りのものを思いやり、自分が住む世界のことだけを考えるのではなく、次の世代、次の次の世代のことまで思いやり、考えることではないでしょうか?

「親が、大人が導くものではないか?」とのご意見もありました。
確かにそういう側面はあると思います。導くことのできる親、大人も多数おられると思います。
でも、マジョリティとしての親が、大人が、独立自尊を教えることができるほどに自立しているとは残念ながら思えません。
そのような風土があったのであれば、親の世代、大人の世代が今のような政治を許していたはずがないと思います。
「最近の若いもの」を育ててきたのは、今の親であり、大人なのです。
僕も今は人の親ですが、人の親となることで、自分が成長するということを実感できる局面が多々ありました。それでも、まだ自分の身近なものにしか「思いやり」の目を向けることはなかなかできません。それを更に先に目を向けることで、良い方向に自立できることを、僕は期待しています。
自分が親になってみて、「親ってすごかったんだ」と同時に「親だってそんなに偉くないんだ」という思いが局面局面で交錯しました。
未来の人々にとっては、今生きている全ての人が「親」ではありませんか?