「成果主義」について考える
人間の脳には、「報酬系部位」というものがあります。その部位が喜ぶような刺激を加えると、人間は高いパフォーマンスを発揮することができる。企業や学校が導入しようとした「成果主義」というのは、そもそもそうした科学的な裏付けに則ったものであったと思います。しかし、現実の「成果主義」は、反対に人間の脳の働きを萎縮させるように作用してしまっているように見えます。はたして真に効果的な「成果主義」は可能なのでしょうか。もし可能であるとすれば、どのようなことに気をつけて運用しなくてはならないのでしょうか。みなさんのご意見をお聞かせください。
成果主義がうまくいかない理由は、「経済成長が幸福につながらない」という、いわゆるEasterlin Paradoxと関係している可能性がありますね。
人はパンのみにて生きるにあらず、といいますが、つまり、モチベーションのモノカルチャーは、基本的に反人間的だということではないでしょうか。
日本のペーパーテストの入試がダメな理由も、単純なる成果主義である点にあると、私は考えます。