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「成果主義」について考える

人間の脳には、「報酬系部位」というものがあります。その部位が喜ぶような刺激を加えると、人間は高いパフォーマンスを発揮することができる。企業や学校が導入しようとした「成果主義」というのは、そもそもそうした科学的な裏付けに則ったものであったと思います。しかし、現実の「成果主義」は、反対に人間の脳の働きを萎縮させるように作用してしまっているように見えます。はたして真に効果的な「成果主義」は可能なのでしょうか。もし可能であるとすれば、どのようなことに気をつけて運用しなくてはならないのでしょうか。みなさんのご意見をお聞かせください。

NO.18   茂木健一郎 2013/02/11 07:11:20 合計 5pt.

成果主義って、つまり、「評価関数」を設定するということだから、その設定が陳腐だったり、部分的だったりすると、ゆがんだ成長が起こることは当然なんだよね。
たとえば、音楽を考えるときに、「絶対音感」なんかにこだわる人が、日本では相変わらずいる。
愚かだよね。
そういう評価関数を設定すると、当然、ふくよかな成長は起こりません。だから、そういう評価関数には、つきあわなくてもよい。