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レスリングのオリンピック競技除外について考える

2月12日、国際オリンピック委員会(IOC)は、ロンドン五輪で実施した26競技の中から25の「中核競技」を選定しました。その「中核競技」から、レスリングが外されてしまい、2020年の夏季五輪で競技として認められない危機となっています。

ツイッターやメルマガでも言及したように、オリンピックは時代とともに変化します。テレビの普及によって、全人類が試聴するグローバルなイベントになりました。そうなれば古代ローマの時代とは性格も変わってきます。

例えば、商業化も一つの必然でしょう。放送権料も高騰して、アメリカのNBCは、4大会の放送権に対して3480億円を支払ったとも言われています。それぞれが自国に有利な祭典にしようと動くので、政治的な駆け引きも必要になってくるでしょう。

今回のレスリング除外危機に対して、日本はどのような対応をできるのかということは、グローバル化した世界に対して、日本はどのような働きかけをできるのかということと、本質的には同じだと思います。

さて、日本はどのような態度を取るべきなのでしょうか。ご意見お待ちしています。

NO.3   茂木健一郎 2013/02/20 07:35:13 合計 15pt.

オリンピックの実施競技も、結局、偶有性の中にあり、またオリンピックも、一つの「ビジネスモデル」であるということを忘れてはならないと思います。日本人は、ついつい、オリンピックが神聖なものだと思いがちですが、実際には、今回のようにさまざまな思惑の中で形作られていく、という側面があるのではないでしょうか。神聖というイメージも、一つのPRのツールという側面があるのです。