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日本人が個人として自立するためにはどうすればいいのか?

「心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、人たるの品位を辱めざる
もの、之を独立自尊の人と云ふ」。これは福澤諭吉の言葉です。でも、明
治以来、日本人の「独立自尊」はまだ達成できているとは思えません。ど
うしたら日本人に「独立自尊」を根付かせることができるのか。言い換え
ると、「個人として強くなるためにはどんな方策があるのか」。前回の「組
織と個人のあるべき関係とは?」から引き続いて、議論をしていきまし
ょう。

NO.38   masami 2011/04/29 21:37:23 合計 0pt.

 個人として強くなるためには、という問いかけに、最初に投稿された方をはじめ、多くの方が、自らの体験を通して語られ、考えられていたことがとても印象的でした。それもまた、個人の強さであり、個人の強さを育てることでもあるのかな、と思いました。
 教育、未来を見据える、大河の一滴、『私を離さないで』、本然の生、自分教など、印象に残る言葉を含めたくさんの言葉に影響を受けて、自己とは、個人の強さとは、と考えて来られたのだなと思います。
 前回の投稿を終えたとき、このテーマは、まさに今の私の問題だったことに気がつきました。このテーマにじっくり向き合いながら、私にとって未知の場所である掲示板に投稿できたのは、もしかしたら、前回のテーマのまとめの言葉、公私混同を極める、に背中を押されたのかな、とふと思いました。

NO.37 waterlily  さんの
 
日本人が個人として自立するためには、個人として強くなるためには、
何かが出来る、出来ない、で、強さ弱さを決めるのでなく、
本来は皆、同じぐらい強くて弱いのだと思うことで、
自分も相手も同じぐらい尊重するという、本物の個人主義、
人間本来の個人主義を、思い描くのが大切と思います。

 とても共感しました。このような人がいれば、その周りの人たちもまた自分の強さを育てられていくように感じました。

 今日までゆっくり考えてきて、個人として強くなる方法の私のキーワードは、小猿のように、でしょうか。
 
 観念的なままでは、現実に通用しないかな、と少し気分を変えてみました。

 組織の中で自由裁量できるような強さには及ばないかもしれませんが、分別がなく、ものの良し悪しもわからないけれど、好奇心だけは旺盛な小猿の気持ちになって周りを見てみると、無邪気な強さが持てるような気がします。

 日本人は昔から、「分を守る」ことがとても大切、「分」(身分に近い感覚)の考え方は大好きで、無意識に「分」というものを持っているそうです。(『なるほどの対話』の中の河合隼雄さんの言葉より)それを少し意識的に取り払ってみることで、周りの「分」を犯す行動にも寛大になって、自由にぶつかりあえるようになれば、お互いに強さを育てあえるかな、と思いました。

 まだまだ抽象的ではありますが、私としては、これからの自分の在り方の、イメージがつかめたかな、と思います。

 掲示板という場に投稿した経験がなかった私は、まさに、この掲示板にとって小猿だったのかもしれません。
 調子が狂って投稿し損ねた方がいらしたら、心からお詫びいたします。