<万能調味料・塩糀(しおこうじ)の作り方>
今回は、「塩糀の作り方」をご紹介します。
これは米糀(『みやここうじ』)です。スーパーなどで簡単に買えます。
きっと甘酒を作るために置いてあるのでしょう。これは「板麹」という状
態になっていますので、これをほぐします。
固いように見えますが、実はやわらかい。中は空洞になっている感じでふ
わふわです。基本的に「良い糀というのは軽い」ですね。すべてのつぶが
バラバラになるようにほぐしてください。糀屋さんでは、ほぐした段階で
売ってくれる場合も多いです。
米糀200グラムにつき、塩を60グラム程度入れてください。厳密なもので
はありませんが、塩の量は減らしてしまうと発酵が激しくなって、悪くな
りやすくなります。だから減塩はしないでくださいね。
あとは水を加えればおしまいです。
水加減もアバウトです。バーッと入れて混ぜます。これは乾燥糀ですから、
水を吸い込みます。どんどん水を加えてください。このくらい浸る程度
まで水を入れます。
パックに移して、1週間経つとできあがり。
ただ全然かき混ぜなくても、こういう状態になるだけ。これは2週間前に
浸してわざとほおっておいたものですが、カビも生えません。アバウトに
作ってもカビることはないので、ご安心ください。味噌よりラクです。
次の日に仕込んだものを見ると、だいたい水が足りない状態になっていま
す。糀が水を吸ってしまう。そうなったら水を足す。水に浸っている状態
にして、かきまぜておしまい。水は仕込んだ次の日に一回足せば大丈夫で
す。あまり足すと薄まってしまうので。1日10秒でできます。
かきまぜないとダメになってしまう味噌とも違うので、ぜひ挑戦してみて
くださいね。ちなみに味はどんどん変わっていってしまうので、1週間く
らい経って発酵がはじまったら、冷蔵庫に入れてください。そうすれば味
が悪くなりません。
撮影:稲垣純也